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敬老会週間

 
榎本 園子(在宅統括課長・介護福祉士)

通所リハビリテーションでは9月10日から15日の6日間は「敬老会週間」として、ご利用者様の長寿をお祝いさせて頂きました。昼食はお祝い膳として懐石弁当ご用意させて頂きました。どの方も「こんなたくさんのご馳走は食べれないわ~」と言いながらも、「美味しいから食べちゃったわ!」と完食!! 職員の中には毎日お祝い膳を食べていたら1.5kg太ってしまったとか・・・。またソプラノコンサートやゴスペルやフラダンス、ハーモニカ演奏など多くのボランティアさん達が素敵な催し物を披露してくださり、敬老会に花を添えて頂きました。

(今年のプレゼントはコイン&キーケースです。)

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職員の皆さんへ

 
石井 修(医師・施設長):平成24年9月14日

まだまだ残暑厳しい日が続いておりますが、やっと朝夕の涼しさや日の短さに秋の足音を感じるようになりました。

みなさん、夏バテなどしていませんか? 過ごしやすくなってきたこのような季節こそ、実は自律神経のバランスが乱れています。季節の変わり目には体調も崩しやすく、精神的にも落ち着かず、注意散漫になるのも春や秋の特徴とも言われています。十分な睡眠をとり体調管理に普段以上に気を遣い、事故のないように過ごしてください。

 

そんな中、気になるニュースが先月末に話題になりました。

製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)の調べにより『介護ベッドの柵や手すりに頭や手足が挟まるなどの事故が2007年度からの5年間で179件発生している』という事実が明らかになったものです。ニュースや新聞で目にした方も多いと思います。

 

この過去5年の間に起きた事故のうち、同一業者のリコール事例を除く136件を分析したところ、死亡(36件)、または重傷(42件)を負う重大な事故に至ったケースが全体の約6割を占めており、毎年度15件のペースで発生しており、減少傾向にはない現状も浮き彫りになりました。

そして一番大切なことは、この注意喚起の中に、「介護する人の対策で防げる事故がある」と呼びかけていることにあります。 確かに事故件数の詳細は、死亡または重傷を負った事故のうち半数以上が家庭内で起きていたとあり、特に介護経験の浅い年数でご家庭での事故が多い(介護ベッドを使いだして2年未満)とのことですが、記事の中で葛谷弘之製品安全調査課長は「高齢化で在宅介護が増える中、介護に不慣れな期間に事故が起きる場合が多い」と指摘する一方で、病院内で19件、介護施設11件と件数が続いていることも事実であると指摘しています。これは、病院や施設に於いても、勤務経験の浅い従業員にも言えることであり、また、病院と施設を合わせて30件もの事故があるとすれば、ふとした不注意からいつでも誰でも、どこであっても起こりえることでもあるとも言えます。

これらデータが明らかになってきたのも、2007年から重大事故報告制度が始まったことによります。それ以降、事故の未然防止のため、3年前からJISを改訂し、手すりのすき間についての基準を強化するとともに、2010年10月には、経済産業省から『ベッドの製造事業者等に対して、対策部品の取り付けに関しての施設管理者等への周知徹底の要請をする』などの政府の働きがあったのにもかかわらず、発生件数は横ばいであり、減少されない事実があります。事故内容は、『ベッドと柵の間に首や手足を挟まれる』『手足が挟まった状態を気づかずにリクライニング動作を行うことによる骨折、皮膚剥離』などと続いています。

日ごろから入所者さまの安全管理には常に尽力していただいていることと思いますが、このようなニュースを目にし、ここで再度、ベッドの取扱いや体位交換や移動に伴う注意など、当たり前にしていること、慣れていることに対し、あらためて再三の注意と、各自の安全管理に伴う意識のあり方に向けて、周知徹底をいたしたいと思います。

これから先も、このほほえみの郷からこのような悲しい事故が発生しないことを願いながら、冒頭にも書きましたように、スタッフのみなさん自身の体調管理や気分転換など、ご自身の心身のケアに対しても、くれぐれも意識を向けていただきたいと切に願います。

 

ご入所者の皆様へ

 
瀬﨑 忠雄(事務局長・ケアクラウン):平成24年9月12日

介護が必要になったら不幸せでしょうか? 病気を持ったら、かわいそうな人たち…なのでしょうか? 障がいを持たれた方が手記で、「私は障がいを持ったことを不幸とは思ってはいません。ただ、障がいを持ってこの日本に生まれたことを不幸と思っています」と書いていました。支援が必要でも、障がいを持っても、病気があっても、それがすなわち「不幸」ではありません。そこには人間の「尊厳」があります。私達はその「尊厳」に真摯に向かい合いたいと思うのです。

ただ、不幸ではないけれど負荷のある人生では、やはりご本人もご家族も、より良い時間を過ごすために悩みや苦しみを背負いながら、楽でない生活を強いられます。何が人の心を不幸にするのでしょうか? どうすれば幸せを、より感じる時間を過ごしていけるのでしょうか?

「ちとせ・ほほえみ医療グループ」は来られる利用者(患者)様、ご家族様、生活する地域、職員、そして仕事に対して、次の事を大切に考えています。

「寄り添う事」、「優しさと厳しさを両方持つ事」、「骨格のしっかりした組織にする事」、「共に生きる事」・・・

人は本質的に、地域社会の中で生きています。施設といえども、地域との交流を大切にして、ご利用者(患者)様が地域の中の一員として過ごせることを大切にしたいと願っています。

私達の仕事は、人間として生きる究極の仕事であると思っています。その方たちの立場に立ち、その人生にかかわらせていただくという、「厳粛」で、そして極めて人間らしい「温かい」仕事に私たちは就いています。その機会を与えて下さったことに感謝し出来る限り貢献できる自分達であることを改めて誓いたいと思います。

 



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